Changchun Transit, 2007



長春市はかつての(偽)満州国首都・新京であり,内務省から派遣された技師達が,内地では難しい理想的街づくりを目指したことで知られる。当初から地下鉄建設が計画されていたため,路面電車は戦争による資材不足が顕在化した1941年になって緊急避難的に導入されたが,あくまで補助的手段としてメインストリートを避けて敷設された。1990年代まで戦前の日車製電車が52路・54路の2系統に運行されていたが,一站で分岐する52路は1995年頃バス化され,残る54路は2000年に一旦休止の上,インフラ整備を経て同年12月に再開された。このページでは,長春唯一の有軌系統である54路(西安大路-工農大路)の2007年4月当時の状況を紹介し,次ページでは2002年開業の長春軽軌3号線(当時は1号線)についてまとめる。2012年現在の路線図を下に示す。
This system map modifies the one available in Wikipedia to include streetcar route 54. As of April 2007, the extension of Line 1 (now renamed as Line 3) was about to be connected to the existing portion. Line 4 along Linhejie was inaugurated in the autumn of 2011. (Click map to view the full-sized version.)
西側の起点,西安大路(春城大街)で待機する大連から来た8000型中古車。長春では新造車800~810(?)の追番が振られているが,車両番号の前面標記が無いのと,ほぼ全車広告塗装であるため,車号は不明。春城大街の景陽大路付近の沿線にある電車公司の車庫。一瞬の通過では不確かだが,日車製旧型車は淘汰されたように見える。(この写真では見えないが,旧大連車の長い列の最後尾に300型が1両居た。)
春城大街は哈大線と長春軽軌(LRT)3号線を越えると,寛平大路と名前を変える。軌道右側の青い跨線橋は長春軽軌の寛平橋駅で,有軌電車との乗換駅になっている。軌道のリハビリに際して導入された新造800型。この日見た唯一の標準塗装車804号が,寛平大路沿いのサイドリザベーションを行く。新造車はバンパーに車号標記がある。
紅旗街から90度向きを変えて,寛平大路の停留場に停車する新造車805号。紅旗街沿いのサイドリザベーションを行き交う旧大連8000型。左の西安大路行は,珍しく広告塗装が解除されていて814号と判る。
工農大路(紅旗街)終点の新造車810号と旧大連車。集電子は共に旧型ビューゲルを用いるが,大連202路運行当時の8000型はパンタグラフ使用だった。終端側は1線の単純な折返しになっており,スプリングポイントの可動トングは片側のみ。
(11/25/2012)