(Photographed in Feb. 2014.)
1980年時点で,合衆国の都市交通機関として生き残っていた路面電車は,San Francisco, CA, Boston, MA, Newark, NJ, Philadelphia, PA, Pittsburgh, PAなど数えるほどしかなかった。今日の合衆国におけるLRT再興は,1981年のSan Diego,Blue Lineの開業から始まった。その意味で,San DiegoのMetropoitan Transit Systemは記念碑的な意義を持つと言える。
Blue Lineの大部分は,メキシコ領内を経由してPlaster City, CAを結ぶ旧San Diego & Arizona Eastern鉄道(SDAE)の一部を,Southern Pacific鉄道(SP)から買収して旅客転用したものである。その後,1986年にOrange Line, 2005年にGreen Lineが開業したが,路線名にも拘らず,開業時から一貫して赤色に塗装された,Düwag→Siemens製車両で運転されている。 右に2014年時点の路線図を示す。 |
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MTSのLRT運営の要であるAmerica Plaza駅。2面2線だが,右側の線はBlue Lineの折返しに使われ,左側の線はすぐ先のSanta Fe駅まで直通するOrange Lineの発着に使われている。電車は1039号他2車体連接車3連(右)と4055号他3車体連接車3連。 | |
America Plaza駅は単線並列で運用されているため,東側のC Street上にシーサスが設置されている。Orange Lineの4037号他3連がEl Cajonに向けて出発する。 | Santa Fe駅とAmerica Plaza駅の間の連絡線を渡る4030号他。軌道は複線だが,Orange Lineは南側の軌道を使った単線運転をする。 |
Santa Fe駅へは,東側からのOrange Lineに加えて,南側からGreen Lineが直進して来る。電車は4019号他3連。Green LineはSanta Fe線に沿って敷設されているため,複々線に見える。南側からAmerica Plazaへ入る渡り線もあるが,利用度は低い。 | 左のGreen Lineの後追い写真で,編成末尾は4003号であったことが判る。MTSは,Santa Fe駅(SAN)のSpanish Colonial様式の駅本屋側複線を使用するため,ホーム直前で右側のAmerica Plazaからの複線と合流する。 |
駅本屋から遠い側の線は,南行Green LineとOrange Line折返しが共用する。電車は3010号3車体連接車他の3連。3000型は4000型より車体が約2.8m長い由だが,一見しても区別は付かない。左にはSanta Fe線を運行する通勤列車(COASTER)が停車中。 | Green LineのOld Town駅(OLT)はCOASTERと共用されている。電車は3002号他3連で,COASTERはOceanside方にDLを繋いだPush-Pull編成。Old Townは1774年にスペインからの入植者が最初に作った集落とされる歴史公園。 |