豊橋鉄道田口線

この鉄道の廃線跡の現況については,結構廃線関連サイトにも取り上げられています。たとえば,「廃線跡を旅する」などをご覧下さい。ここでは数少ない手持ち写真から田口線の在りし日を偲びます。

旧田口鉄道を出自とする田口線22.6kmは,1968年8月末日限りで廃止されましたが,路線廃止の話はその5年前から持ち上がっていました。三河田口駅自体,田口(設楽町)市街からは2kmほど離れた寒狭川沿いにあり,町の中心部からはバス連絡でしたが,1965年9月に台風の被害により1駅手前の清崎から先4.5kmが運休となり,バス連絡の区間は清崎駅に延長されました。この区間は復旧されることなく廃止に至ったため,三河田口駅に電車が来ていたのは,1965年9月までです。

田口鉄道生粋のモ36。同車は廃線後渥美線に移りモ1711として1993年まで働いた。(鳳来寺駅にて,1965年8月)廃線に際して記念切符は発行されなかったが,唯一の記念品がこれ。
沿線で恐らく一番立派な駅舎であった鳳来寺駅。
行先サボが清崎行となったモ36。(1967年頃,本長篠駅)清崎から三河田口方を望む。
廃止1ヶ月前,清崎駅に停車中のモ36のサイドビュー。右が三河田口方。(1968年7月)

旧豊橋市内線3301号(元北陸鉄道2301号)が,JR総研でバッテリートラムの試験車として第3の人生(?)を歩んでいます。詳しくはこちら

(2003.9.10)

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