2003年3月6日の時刻改定で,近鉄・京伊特急のうち5本が阪伊特急に併結運転されることになったが,何か昔に戻った感がある。1975年11月の大阪線伊勢上津~榊原温泉口間の新線開通までは,単線区間の線路容量の関係で八木以遠の併結運転(最大10連)が行われた。近鉄では基本編成の号車は1,2,3,...,併結編成の号車はA,B,C,...となる。
既に平日昼間の京伊特急のスジは一部が橿原神宮前行に系統変更されているが,長距離旅客減少による採算悪化が益々深刻なのであろう。近鉄に限らず関西私鉄はどこも無配に転落していて,経済状況の好転を待つしかないようだ。
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八木駅大阪線ホームに到着した京伊特急18200系2連。鳥羽線開業(1970年3月)前なので行先は宇治山田。 | 上本町からの10100系による阪伊乙特急が到着し,連結作業が行われる(1968.5)。 |
![]() | ←京都線特急と言えば忘れてならないのが,旧奈良電デハボ1200・1350型からの格上げ改造車。1963年9月の近鉄合併と同時に,それまで京都~奈良間を約36分で運転していた無料特急(途中,丹波橋と西大寺に停車,当時の近鉄奈良駅は地上駅で油阪~奈良間は併用区間)は運転中止。1年のブランクを経て,1964年12月に華々しく有料特急として再登場したのは昔と同じ電車であった。それで特急料金100円は高い!と思ったものである。今も変わらぬ京都駅特急ホームのク581(デハボ1352を電装解除,1966)。 |
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