Japan's Only Existing Intersection with a Trifurcating Switch 2006年1月28日にべぃ様が伝言板で: |
本来はりまや橋は,交差複線と支障しない4隅の亘り線が存在する配線で,何れの方向でも折返せる構造だった。桟橋車庫からの出庫は,伊野方向へは直接出庫できるが,後免方向は北か西へ渡って折返すことになる。逆に入庫の場合は,後免からは直接入庫できるが,伊野からは折返しが必要となる。出入庫系統も営業運転されるので,一部は系統中に折返しを含むことになる。
高知駅~枡形間の臨時系統も当初同様の運行形態を採っていたが,定期化(2005.4.1)に際して北から西への亘りが追加されたため,はりまや橋の北詰南行だけが新たに三方分岐となった。下左の写真は問題の信号機を,南行電車の前面から撮ったものである。結論から言うと,電車信号機と交通信号機は全く別に設置されているため賑やかではなく,さらに電車信号機は(←↑→)で赤×現示がないため,定位は消灯である。なお自動車用の矢印信号は,4方向とも右折のみ設置されている。
なお、百万遍の西行と南行は、曲がる常設系統はありませんでしたが、上記の頃にも矢印信号だけは付いていました。ただし、真ん中の×がない歯抜けの形態であり、の証拠写真(1972.1)である。ただし京都市でも昔は赤×は無く,例えば「高橋弘作品集3」p.268の東山七条の写真にも2現示の電車信号機を見ることができる。同じ写真には黄ナンバーのタクシーが写っているが,営業ナンバーが緑地に変更されたのは1962年8月16日からで,サボ挿しタイプの系統板と併せて,1958年以降1962年中の撮影の可能性が大きい。一方,百万遍で東~南の亘りを使う常設系統は1954年3月,叡電乗入れも1955年9月には中止されているので,これらの亘りが使われた時代には,赤×は元から無かったのかも知れぬ。
配線図から自明のように,出入庫のたびに電車の方向転換が生じるが,下左の201号を見れば明らかなように,Zパンタは中央設置ではないのでトロリーコンタクタの使用は適さず,軌道回路による時間選択式制御が用いられる。進路選択信号機も電車用↑信号機と同一形状の交通信号機を流用している。右の写真は交差点北詰から南を望んだもので,2つの信号機の配置関係がよく判る。黄色の円で囲った左が進路選択信号機,右が矢印信号機であるが,取り付け角度が異なる。
|
三方分岐交差点 熊本・松山の場合 |